5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【原発】原発情報2632【放射能】

63 :地震雷火事名無し(北海道):2012/08/27(月) 21:11:41.26 ID:w55wUZKn0
あなたのための再稼動 土江富雄
 「あなたのためだから」
 こう言われて、若い女性がけげんな顔で相手を見つめるテレビCMがあった。
 うさんくさいセリフだ。
だれでも「本当は自分のためじゃないの」と言い返したくなる。
おためごかしと受け取られかねない。
 火力発電の燃料費負担にあえぐ電力会社が原発の早期再稼動を求めているのも、これだろう。
電力の安定供給は名目で、本当の理由は経営悪化にあるのではないか、と国民は疑っている。
 だが、こんなことはまだましな方かもしれない。
 先に、将来の原発比率についての意見聴取会が全国各地で開かれた。
原発0%を支持する意見が約7割を占め、特に福島での会では、ほぼ全員がゼロを求めた。
 東京電力福島第1原発事故で最も深刻な被害を受けた福島県民としては当然の選択だろう。
 悲痛な声を上げている福島の人たちに、「あなたを救うためにも原発を動かします」と告げるとしたら、このおためごかしは罪深い。
 実質国有化された東電の方針がまさにそれだ。
 東電の事業計画では、合理化と柏崎刈羽原発の再稼動が柱と位置づけられている。
合理化の徹底は当然だが、これだけでは福島第1原発事故の賠償金はとてもまかなえない。
だから、政府の原子力損害賠償支援機構が公的資金で支援する。
 公的支援と電気料金値上げという国民負担を軽減するには、柏崎刈羽の再稼動が必要というのである。
 原発再稼動は福島の事故の被害者のためであり、ひいては国民のためということになってしまう。
 事故に起因する放射性物質の除染も、機構の支援対象になるだろう。
政府が東電に除染費用を請求すれば、回り回って金は国民の懐から出て行く。
悪い冗談のようだ。
 賠償と除染に国民負担は避けられない。
 しかし、最初に東電の法的整理を選択し、株主や金融機関の責任を問うた上での負担であれば、まだしも国民は納得して応じたはずだ。
 廃炉という現時点では予測不可能な問題も控えている。
炉心溶融を起こした原子炉の廃炉は技術開発から始めなければならず、費用は途方もなく膨らむ恐れがある。
 電気料金値上げと原発再稼動がままならず、利益を確保できなければ、東電は資産を食いつぶして廃炉費用を捻出するしかない。
 こうして自己資本が目減りすれば、再度の公的資金による資本注入が予想される。
またまた国民の出番である。
 追加支援を重ねてから、東電の破綻処理を検討しても、回収不能の公的資金は増える一方だ。
逆に、銀行は債権の回収を進め、負担は国民に付け替えられていく。
 おまけがある。
 原子力損害賠償支援機構は、原発を持つ電力会社が一種の保険金を拠出し、将来の原発事故に備える「相互扶助」の体裁を一応備えている。
 だが、電力会社の拠出金が既に発生した福島の事故処理に充てられるのは明らかだ。
 加害企業でもないのに、東電以外の電力会社を巻き添えにすること自体が禁じ手だ。
 しかも、本来の趣旨である将来への備えを先食いしてしまうから、今後起きるかもしれない重大事故は、事実上の無保険状態になる。
 事故を起こすつもりがないから保険は不要ということか。
「安全神話」は健在だ。
 不明確な責任の所在と、底なしの国民負担。
これが「あなたのための再稼動」の実態ではないか。

320 KB
★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)